子宮・卵巣の腫瘍/子宮頸がん検診・定期検診
子宮・卵巣の腫瘍/子宮頸がん検診・定期検診

「健康診断で子宮筋腫があると言われた」「最近、お腹が出てきた気がする」「下腹部に違和感や痛みがある」…。また、自治体から子宮頸がん検診のクーポンが届いたものの、「内診が怖い」「忙しい」と受診を後回しにしていませんか?
子宮や卵巣の「腫瘍」と聞くと、「もしかして、がん(悪性)なのでは?」と非常に強い不安を感じる方が多いのではないでしょうか。腫瘍の多くは命に関わらない「良性」のものですが、中には悪性が隠れていたり、放置することで日常生活に支障をきたしたりするケースもあります。特に子宮頸がんは、初期の場合ほとんど自覚症状がなく、出血などの症状が出てから受診した時には進行していることも多い病気です。
ご自身の体からのサインを見逃さず、定期的ながん検診や2次検診(精密検査)を受けることが、心からの安心を取り戻すための第一歩です。少しでも気になる症状があれば、決して一人で悩まずに当院へご相談ください。
腫瘍には、大きく分けて「良性腫瘍」と「悪性腫瘍(がん)」の2種類があります。
良性腫瘍
別の臓器に転移することはなく、成長のスピードも比較的ゆっくりです。子宮筋腫や卵巣のう腫などが代表的です。
子宮筋腫は女性ホルモン(エストロゲン)の働きによって大きくなる性質があります。
悪性腫瘍(がん)
周りの組織に広がり、他の臓器へ移る(転移)性質を持っています。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどがあり、早期発見・早期治療が極めて重要になります。
子宮頸がんは20代〜30代にも増えています
子宮の入り口付近にできる「子宮頸がん」は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因とされています。20〜30代の女性にも多くみられるがんであり、罹患率のピークは40代前半とされています。
子宮頸がん検診は死亡率減少効果が科学的に証明されており、定期的に検診を受けることで、がんになる前の状態である「子宮頸部異形成」の段階で発見することが可能です。
初期の段階では自覚症状がほとんどないことも少なくありません。以下のような症状に心当たりがある場合、または無症状でも健康診断などで指摘を受けた場合は、お早めの受診をおすすめします。
患者様のご負担をできるだけ減らすよう、痛みや恥ずかしさに配慮しながら丁寧に検査を行います。
超音波(エコー)検査
経腟または経腹エコーにより、子宮や卵巣の大きさ、腫瘍の有無、内部の状態を画像で確認します。内診だけでは分からない疾患の発見にも非常に有用です。
子宮頸がん検診
腟鏡で腟を広げ、子宮頸部の細胞をブラシなどで採取し顕微鏡で調べる「細胞診」を行います。
20歳以上の方は2年に1回の細胞診をおすすめしています。
子宮頸がんの2次検診
子宮頸がん検診にて陽性判定の場合に行います。
子宮腟鏡で腟を広げ、コルポスコープ(拡大鏡)を用いて子宮頸部を観察、一部を小さく採取し顕微鏡で調べる「組織診」を行います。
また、子宮頸がんの原因となるハイリスクHPVの感染の有無を調べる「HPV検査」も行い、将来的なリスクを評価します。
子宮体がん検診
不正出血などがある場合に、細い器具を子宮内に挿入して細胞を採取して調べます。
血液検査・腫瘍マーカー
貧血の程度や、がんがあると血液中に増える特有の物質(腫瘍マーカー)を測定します。
MRI検査
(高度医療機関との連携)
腫瘍の詳しい鑑別が必要な場合は、近隣の総合病院等へ速やかにご紹介いたします。
検査によって、以下のような様々な疾患が発見されることがあります。
子宮の良性腫瘍
子宮筋腫、子宮ポリープなど。子宮筋腫は大きくなると膀胱や腸を圧迫し、頻尿や便秘の原因にもなります。
子宮の悪性腫瘍(がん)
子宮頸がん、子宮体がん。
卵巣の腫瘍(良性・悪性)
卵巣は「沈黙の臓器」と呼ばれ、腫瘍ができても自覚症状が出にくいのが特徴です。
良性の「卵巣のう腫」であっても、5~6cmを超えると根元がねじれる「茎捻転」や破裂を起こすリスクがあり、激しい腹痛で緊急手術が必要になることもあるため注意が必要です。
良性であっても悪性であっても、状態を正しく把握することで、適切なアプローチが可能になります。
経過観察
良性で小さく無症状の場合は、数ヶ月〜半年に1回のエコー検査などで大きさの変化を見ていきます。
薬物療法
痛みや出血をコントロールするための鎮痛剤や低用量ピル、女性ホルモンの分泌を抑えて筋腫を小さくするお薬(偽閉経療法)などを使用します。
手術療法
腫瘍が大きく日常生活に支障がある場合や、悪性が疑われる場合、卵巣腫瘍が大きい場合などは、近隣の総合病院等へご紹介いたします。
HPVワクチンによる予防
初交前に接種すれば約9割の子宮頸がんを予防できますが、100%ではないため、性交経験のある方は定期的ながん検診が必要です。
漠然とした不安からの解放
「がんかもしれない」という見えない恐怖から解放され、確定診断がつくことで心から安心できます。
早期発見による負担軽減
定期検診によってがんになる前の「異形成」の段階で発見できれば、体への負担が少ない治療で完治を目指すことができます。
QOL(生活の質)の向上と将来への備え
生理のたびに鎮痛剤を手放せなかったり、トイレの回数を気にしたりする生活から抜け出せます。また、ご自身の状態を正確に知ることで、将来の妊娠や更年期に向けた健康管理の計画が立てやすくなります。
安心して受診・治療に臨んでいただけるよう、リスクや費用についても事前にお伝えいたします。
お薬の副作用・リスク
低用量ピルを使用する場合、飲み始めに吐き気や不正出血が起こることがあり、極めて稀ですが血栓症のリスクがあるため安全を管理しながら処方します。
偽閉経療法では、更年期障害のような症状(ホットフラッシュなど)が出ることがあります。
費用の目安と保険適用
不正出血や痛みなど何らかの症状があり、医師が必要と判断した検査(超音波検査や細胞診など)や治療は「健康保険」が適用されます。
「無症状だけれど定期検診として受けたい」といった場合は「自由診療(自費)」となりますが、お住まいの自治体から送付されるがん検診の無料クーポンや補助券をご利用いただくことも可能です(受付でお声かけください)。
「お腹にしこりがあるかも」「生理の量が増えた」といった変化に気づきながらも、「内診が怖い」「忙しいから」と婦人科への足が遠のいてしまうお気持ちは、よくわかります。
しかし、子宮や卵巣の疾患は、放置すると気付かないうちに進行してしまうこともあります。
子宮頸がんのように、症状がないまま進行する病気から身を守るためには、定期的な検診が欠かせません。「何も異常がなくて安心できた」「早く見つかって良かった」と前向きな日常を取り戻していただくために、どうか勇気を出して一度ご来院ください。
当院では、プライバシーに配慮したリラックスできる空間で、専門医があなたの不安に優しく耳を傾け、わかりやすい言葉で丁寧に説明いたします。どのような小さな気がかりでも構いませんので、あなたの大切な体を守るため、まずはお気軽にご相談ください。
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