思春期・更年期・老年期のお悩み/骨粗鬆症
思春期・更年期・老年期のお悩み/骨粗鬆症

「最近、急にのぼせや汗がひどくなった」「生理痛で学校や部活を休んでしまう」「年齢を重ねてから、デリケートゾーンの違和感や尿もれが気になる」…。さらには、「最近、少し背が縮んだような気がする」「ちょっとつまずいただけで骨折してしまった」といった変化に戸惑いや不安を感じていませんか?
女性の体は、年齢とともに劇的な変化を遂げます。その変化に伴う不調は決して「我慢すべきもの」や「気のせい」ではありません。「歳だから仕方ない」と見過ごされがちな症状の中には、実は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」という病気のサインが隠れていることもあります。
当院では、思春期から更年期、そして老年期に至るまで、それぞれのライフステージで女性が直面するお悩みに専門医の視点でしっかりと寄り添います。
「もしかして」と思ったら、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
女性の心と体の健康は、「女性ホルモン」の分泌量と密接に関わっています。女性ホルモンには、大きく分けて「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。
エストロゲン
(卵胞ホルモン)
女性らしい丸みのある体つきを作り、妊娠に備えて子宮内膜を厚くします。
さらに、骨を丈夫に保つ、血管をしなやかにする、肌や髪の潤いを保つ、自律神経を安定させるなど、「女性の体を守るお守り」のような役割を果たしています。
プロゲステロン
(黄体ホルモン)
受精卵が着床しやすいように子宮内環境を整え、妊娠を維持する働きがあります。
一方で、生理前のイライラやむくみ、眠気(PMS:月経前症候群)の原因にも深く関わっています。
「骨の病気なら整形外科では?」と思われるかもしれませんが、女性の骨の健康は「婦人科」と非常に密接な関係にあります。女性の骨を丈夫に保つために重要な役割を果たしているのがエストロゲンであり、骨の成分が溶け出すのを抑え、骨を作る細胞の働きを助けるという「骨のバリア機能」を持っています。
しかし、更年期(40代後半〜50代)を迎え、卵巣の働きが低下して閉経すると、このエストロゲンの分泌量が急激に減少します。
その結果、骨を守るバリアがなくなり、骨を作るスピードよりも骨が溶け出すスピードが上回ってしまうため、骨密度が一気に低下し、骨粗鬆症を引き起こしやすくなるのです。
それぞれの年代特有のお悩みや、骨粗鬆症のサインがないかチェックしてみましょう。
骨粗鬆症は「沈黙の病」とも呼ばれ、初期には自覚症状がほとんどありません。
ご自身の体の現状を正しく知ることが、すべての予防と治療の第一歩です。当院では、痛みや負担の少ない方法で検査を行います。
問診・内診・エコー検査
これまでの病歴、閉経の時期、食生活や運動習慣などを丁寧に伺います。思春期の生理トラブルでは超音波(エコー)検査を行いますが、性交渉の経験がない方にはお腹の上からエコーを当てるなど、痛みを伴わない方法を優先します。老年期の臓器下垂状態の確認なども内診で行います。
血液検査・尿検査
更年期障害の診断のため、女性ホルモンや甲状腺ホルモンの状態を調べます。また、骨の代謝状態やビタミンDの不足がないかを調べる「骨代謝マーカー」の検査も行います。
骨密度検査
骨の密度(強さ)を測定します。当院では超音波骨密度測定装置:REMS法(EchoSシステム、東洋メディック社製)を用います。X線(レントゲン)を使用せず無被ばくで検査が可能で、かつX線骨密度測定装置と同等の検査精度を実現している機器です。
各年代で疑われる主な疾患
婦人科ならではの視点で、一人ひとりのライフステージに合わせたアプローチをご提案します。
治療法
症状に合わせて、鎮痛剤の適切な処方、低用量ピルによるホルモンコントロール、体質改善を促す漢方薬の処方を行います。
ベネフィット
毎月やってくる「痛い」「辛い」という恐怖から解放されます。勉強や部活動に100%の力で打ち込めるようになり、将来の妊娠に向けた大切な体を早期から守ることができます。
治療法
不足したホルモンを補うHRT(ホルモン補充療法)、プラセンタ治療、個人の体質に合わせた漢方薬、気分の落ち込みが強い場合は抗うつ薬や抗不安薬などを組み合わせて治療します。
ベネフィット
突然の汗やイライラに振り回されることなく、ご家族との時間や趣味、お仕事を心から楽しめるようになります。「自分だけがおかしいのではないか」という不安が解消され、心穏やかな日常を取り戻せます。
治療法
腟の乾燥や尿トラブルには局所的に作用するホルモン剤を使用し、臓器脱にはペッサリーの挿入や体操指導を行います。
骨粗鬆症に対しては、HRT(ホルモン補充療法)や、骨が溶け出すのを抑えるビスホスホネート製剤、SERMなどの内服薬を処方します。あわせて食事指導や運動アドバイスも行います。
ベネフィット
歩くたびに感じる不快感や、尿もれの不安から解放されます。「いつか寝たきりになって家族に迷惑をかけるのでは」という将来への漠然とした不安が解消され、骨折を恐れることなく、お友達との旅行やお孫さんとのお出かけなどを、いつまでも「ご自身の足で」アクティブに楽しむことができます。
安心して治療を続けていただけるよう、メリットだけでなく、お薬の副作用や費用についても事前にしっかりとご説明します。
低用量ピル
飲み始めに吐き気や不正出血が起こることがあります。極めて稀ですが血栓症のリスクがあるため、定期的な問診や血圧測定で安全に管理します。
HRT(ホルモン補充療法)
治療開始初期に、乳房の張りや少量の不正出血が見られることがあります。
長期間の使用で乳がんや血栓症等のリスクがわずかに上がるとされているため、定期的な検診(子宮がん検診・乳がん検診など)と血液検査を行い、安全第一で管理します。
ビスホスホネート製剤など
胃の不快感が生じたり、服用方法に特殊なルール(起床後すぐに飲み、30分は横になれない等)があったりします。
稀に歯科治療の際に顎の骨に影響が出ることがあるため、抜歯等の予定がある場合は事前にお知らせいただく必要があります。
「まだ若いから」「もう歳だから」「骨がもろくなるのは年齢のせいだから」とご自身の不調を諦めたり、後回しにしたりしないでください。現代の医療では、適切なタイミングで検査と治療を行えば、症状をしっかりと食い止め、健康な状態を保つことができます。
特に50歳を過ぎたら、お顔のシミやシワをケアするのと同じように、目に見えない「骨のケア」も始めてみませんか。
当院は、これから大人になる10代の方から、仕事や育児に忙しい世代、そして豊かなシニアライフを送る方まで、すべての女性が「その人らしく」輝けるよう、医学的な根拠に基づいた温かいサポートをお約束します。
どんなに些細なことでも構いませんので、少しでも心と体に違和感があれば、いつでも安心して当院へご相談ください。スタッフ一同、温かくお迎えいたします。
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